ベルギー、ブリュッセルのモレンベークはなぜイスラム国のテロリストが多いのか?

公開日: : ベルギーの事情

AD

ベルギーの首都、ブリュッセルには行ったことがないのですが、非常に洗練された都会と思っておりました。

実際、ヨーロッパの中心に位置しており、交通の要衝であるうえに、EUの本部が置かれるなど、ヨーロッパの政治の中心でもあります。

ところが、同時にイスラム国のテロリストともなってしまっていることも今回の2015年11月にフランスのパリで起きた同時多発テロ事件で明らかになりました。

今回のテロの犯人は、ブリュッセルのモレンベーク地区の出身者が多く関与していることが明らかになっています。

ベルギー、ブリュッセル、モレンベーク

地図を見てもわかりますが、ブリュッセルはドイツとフランスという両大国の間にあり、いかにも交通の重要地点になっているというところですね。

ベルギーは急速にイスラム系の移民が集まる国となっており、さらに最近は、この移民の子供たちが新生児の大半となっています。

近年、新生児につけられる名前で最も多い名前は、ムハンマドというそうです。

ベルギーのイスラム国家化がすすんでいるのは、次の動画を見るとよくわかります。私も衝撃を受けました。

ブリュッセルではイスラム教徒とそれに反発する勢力の間でたびたび紛争があり、今年1月にはイスラム過激派のテロリストと見られる男が2人が死亡するという事件がおきています。警察によると、この2名は武器を所有していたということでした。
Toxic mix that makes Belgium fertile ground for terrorism

AD

また、ベルギーのイスラムコミュニティで育った若者が、ギリシャ経由でシリアにわたろうとしていたところを逮捕されるという事件も起こっています。

背景には、イスラム教のコミュニティが拡大するにつれ、イスラム教徒に偏見を持ったり反発する勢力が増え、ベルギーの若いイスラム教徒は非常に不満を募らせているということがあります。

このベルギーのイスラム過激派グループの中心人物は、アブデルハミドという男でベルギー当局にも以前からマークされていたのですが、今回のフランスのテロの中心人物とも見られています。

このアブデルハミドは、イスラム国(ISIS)のプロパガンダ動画にたびたび登場し、テロリスト実行犯の採用を担当していたということです。採用した若者を、シリアに送り出すということも行っていました。

そして、ブリュッセルのモレンベークこそ、このアブデルハミドの出身地なのです。

このモレンベークは、イスラム系住民が多く住み、イスラム教徒向けの食料品店や雑貨店が多く集まり、看板はフランス語とアラビア語で書かれ、そして聞こえる言葉はフランス語、トルコ語、そしてアラビア語という地域です。

またこの地域は多くの北アフリカ移民が最初に住み着いた地域で、その2世、3世が住民の大半となっています。

この地域の問題は、若年層の失業率が40%に達しているということなのです。

ベルギー当局はこの地域への監視を強めて、たびたび捜査を行っていました。そして、犯罪歴もなく過激派でもないような若者がたびたび拘束されるということが起こります。

こうしたことがあれば、過激派とは関係なくても反発する住民がいてもおかしくはないでしょうね。

仕事にも恵まれず、モレンベークに住んでいるイスラム教徒というだけで、不当な扱いを受けていると感じれば、イスラム国(ISIS)のプロパガンダに魅力を感じ、乗せられてしまう若者が出てきても無理はないでしょう。

東南アジアでもイスラム国(ISIS)の兵士に志願していて、訓練所のあるシリアに行く前に捕まるような若者もいるのですが、たいてい、経済的な問題を抱えた人です。

非常に根の深い問題だと感じざるを得ませんね。

AD

関連記事

3085810104_393ae684f1_z

またイスラム国(ISIS)か?ベルギーでテロ未遂。容疑者はパキスタン系イギリス人

2015年11月に起こったフランス、パリのテロ。 その1週間後に、ベルギー政府はテロが行われる

記事を読む

airport

2016年3月ベルギー、ブリュッセルの空港爆破テロ犯人の容疑者は誰?

2015年11月、フランス、パリでおきた大規模テロの犯人がつかまったと思ったら、その報復が動機でしょ

記事を読む

PAGE TOP ↑